2016年の抱負
もう1/5ですが、あけましておめでとうございます。
これまで抱負的なものは書いてなかったので、今年は書いてみようと思います。
Kotlin の学習
昨年の10月あたりから Kotlin 触ってました。Android 開発に人気があるみたいですが、自分の領域的には Web などバックエンド側が多いので、そっち寄りを中心に学習していこうと思います。
まだまだ純 Kotlin のフレームワーク・ライブラリも多くないことから、時間を見つけて作ってみたいです。
あと、Scala も置いていかれない程度に追いかけたい。
Web サービス作る
まずは社内向けに Web サービスを作ろうと思っています。「この Web サービスいいんだけど、ウチの社員数的に利用料金が高くなる・・・。」というものが結構多いので、それを代替できるようなものを作っていこうと思います。
仕事・業務以外でも1つくらい作りたい。
iOS / Android のキャッチアップ
昨年末に iOS アプリの研修を受けたので、その時作りかけたアプリをリリースするところまで持って行きたいです。ついでに Android 版も作ってみて、一通り iOS / Android 開発を経験しておきたいです。
社内勉強会の継続
自分が言い出しっぺというわけではないですが、社内勉強会・アイディアソンを何回かやりました。これは今年も継続していきたいです。
アイディアソンでは色々とアイディアはでる一方、実現までたどり着けていないのが多いので、今年は少しでも前進しなくてはと思ってます。
直近の目標としては、社員旅行制度を使ってハッカソンやりたい。
やりたいことはいっぱいあるので、ゆっくりじっくり取り組んでいきたいです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
Kotlinのプロパティをタイプセーフに取得する
おはようございます。Kotlinアドベントカレンダー2015の22日目の記事でございます。 DBアクセスライブラリを作っていたときに見つけたものを紹介します。
Kotlinのプロパティをタイプセーフに取得する
Kotlinのプロパティは、Java8のメソッド参照のように書くことでプロパティ定義(kotlin.reflect.KProperty1<T, R>)を取得することができます。
// データクラスを定義 data class Person(val name: String, val age: String) fun main(args: Array<String>): Unit { val prop1 = Person::name println(prop1.name) // => "name" val prop2 = Person::age println(prop2.name) // => "age" }
コンパイル結果を確認していないので不確かですが、上記のプロパティ名を取得する処理については、コンパイル時に解決しているのかループで回してもあまりコストがかかっていませんでした。
もちろん、プロパティ名を変更した場合は参照箇所がコンパイルエラーになるため、プロパティ名をハードコーディングしていた箇所を置き換えることができます。
データベースの問い合わせ結果をマッピングする
Scala の Skinny Framework や Scalikejdbc の作者の @seratch さんが、Kotlin の DB アクセスライブラリを書いていました。
seratch/kotliquery https://github.com/seratch/kotliquery
ことりクエリーかわいい。自分のDBアクセスライブラリは置いといてこっち触りましょうw
ことりクエリーでは、問い合わせ結果が Row
という ResultSet
をラップしたクラスで返ってきます。このクラスに上で書いたプロパティ参照を受け取るメソッドを追加することで、プロパティ名をハードコーディングしなくてもよくなります。
// 追加するメソッドの例 fun <T> get(prop: KProperty1<T, String?>): String? { val columnLabel = camelToSnake(prop.name) // camelCase を snake_case に変換するメソッド return string(columnLabel) } fun <T> get(prop: KProperty1<T, Int?>): Int? { val columnLabel = camelToSnake(prop.name) return int(columnLabel) } // データ型の数だけ続く・・・
// マッピング val toMemberReflection: (Row) -> Member = { row -> // プロパティ名のハードコーディングがなくなる! Member(row.get(Member::id)!!, row.get(Member::name), row.get(Member::createdAt)!!) }
この拡張をしてみたソースを置いておきます。
kotliquery/Row.kt at mapping-reflection · rabitarochan/kotliquery https://github.com/rabitarochan/kotliquery/blob/mapping-reflection/src/main/kotlin/kotliquery/Row.kt
まとめ
例として、データベースの結果を取得する方法をあげましたが、Webリクエストのパラメータを取得する、JSONのシリアライズ/デシリアライズなど使える箇所はいろいろあると思います。 プロパティ以外にも、メソッド参照も取得できますし、JavaのClassも取得することができます。みなさんもKotlinのリフレクションを触ってみてください!
明日は mattak さんです!!
Kotlin で Loan パターン (別解)
最近 Kotlin ばっかりやってます。
さて、Qiita に同じ内容の記事が出てました。
Kotlin - Kotolin で Loan パターン - Qiita http://qiita.com/deadbeef/items/862b908ac54fdd58c3df
やり始めた時に自分も作ってたので載せておこうと思います。 合わせて、疑問点も書いておきます。
package sandbox.loanpattern fun <T : Closeable, R> using(resource: T, f: (T) -> R): R { try { return f(resource) } finally { resource.close() } }
使い方
using (ByteArrayOutputStream()) { outStream -> outStream.write(...) }
ほぼ Scala と同じにかけます。
疑問
using 関数の定義を見てみると、リソースと、リソースを利用する関数の2引数を取るものとなっています。 しかし、使い方を見てみると using 関数に渡す引数 f はカッコの外に書いています。
これって言語的にはどういう機能で、リファレンスに記載のあるものでしょうか?(見つけられなかった)
Windows Server に Apache を利用して Subversion サーバーを構築して ActiveDirectory 認証を設定する
タイトルの通り。以下の環境・アプリケーションを使用して Subversion サーバーを構築する。
- Windows Server 2012
- Apache 2.4.16
- Subversion 1.9.0
- 外部からは
http://svn.example.com/svn/
の URL に対してアクセス。
1. 準備
ApacheHaus の Web ページから、Apache および Subversion のモジュールをダウンロードする。 Windows 向けのパッケージは ApacheHaus 以外のサイトでも公開されているが、ApacheHaus だと Subversion のモジュールも一緒に提供されているので安心感がある。
http://www.apachehaus.com/cgi-bin/download.plx
今回は以下のモジュールをダウンロード。 ※ Apache および Subversion のモジュールは VC9 でコンパイルされたものと VC11 でコンパイルされたものの 2 種類があるので揃えるように注意する。
- Apache 2.4.16 x64 (Apache 2.4.x VC11)
- Mod Subversion 1.9.0 for Apache 2.4.x x64 (Modules for Apache 2.4.x VC11)
2. モジュールを展開する
ダウンロードしたモジュールを展開する。今回はそれぞれ以下のディレクトリに展開する。
D:\ `- Application\ `- Apache\ `- httpd-2.4.16-x64\
3. リポジトリを配置するディレクトリを作成する
Subversion のリポジトリを配置するディレクトリを作成する。今回は D:\Application\Apache\_svn\repositories
というディレクトリを作成。
4. Apache の設定ファイルを修正
Apache の設定ファイルを修正。主な修正内容は以下のとおり。
httpd.conf
- デフォルトの設定だと
ServerRoot
が存在しないディレクトリをを指しているので修正 - 必要なモジュールを有効化
- 今回用に作成する設定ファイルを読み込むように設定
svn.conf (新規作成)
- Subversion サーバーの設定
- LDAP 認証の設定
- リポジトリごとのアクセス権限を設定できるようにする
httpd.conf
修正する箇所のみ記載。
(デフォルトの設定だと `ServerRoot` が存在しないディレクトリをを指しているので修正) - Define SRVROOT "/Apache24" + Defile SRVROOT "D:/Application/Apache/httpd-2.4.16-x64" (必要なモジュールを有効化。それぞれ先頭の # を削除してコメント解除。) - #LoadModule authnz_ldap_module modules/mod_authnz_ldap.so + LoadModule authnz_ldap_module modules/mod_authnz_ldap.so - #LoadModule ldap_module modules/mod_ldap.so + LoadModule ldap_module modules/mod_ldap.so (今回用に作成する設定ファイルを読み込むように設定) + Include conf/svn.conf
svn.conf
httpd-2.4.16-x64\conf
ディレクトリ内に新規ファイルとして作成する。
#### Subversion サーバー # モジュールロード LoadModule dav_module modules/mod_dav.so LoadModule dav_fs_module modules/mod_dav_fs.so LoadModule dav_svn_module modules/mod_dav_svn.so LoadModule authz_svn_module modules/mod_authz_svn.so # バーチャルホスト設定 <VirtualHost *:80> ServerAdmin administrator@example.com ServerName svn.example.com CustomLog "logs/svn.example.com/access.log" common ErrorLog "logs/svn.example.com/error.log" Timeout 1200 ProxyTimeout 1200 <Location /svn/> DAV svn SVNParentPath "D:/Application/Apache/_svn/repositories" SVNListParentPath on AuthzSVNAccessFile "D:/Application/Apache/_svn/access-rule.txt" # LDAP認証 AuthType Basic AuthName "Subversion Repository" AuthBasicProvider ldap AuthLDAPUrl "ldap://ad.example.com:389/DC=example,DC=com?sAMAccountName?sub?(objectClass=user)" AuthLDAPBindDN Administrator@example.com AuthLDAPBindPassword administrator-password Require valid-user LDAPReferrals Off </Location> </VirtualHost>
以下、簡単にディレクティブの設定を解説。詳しくはお調べください。
- CustomLog, ErrorLog
該当のバーチャルホストにアクセスされた際のアクセスログとエラーログの出力先を指定。
今回はlogs\svn.example.com
ディレクトリにログを出力するように設定しているが、svn.example.com
ディレクトリを事前に作成していないと apache の起動に失敗するので注意。 - SVNParentPath
Subversion リポジトリが配置されているディレクトリを指定。 - AuthzSVNAccessFile
リポジトリごとにアクセス権限を設定するためのファイルを指定。権限の設定方法は後述。 - AuthLDAPUrl, AuthLDAPBindDN, AuthLDAPBindPassword
LDAP サーバー (今回は ActiveDirectory) に接続するための情報を指定。 - LDAPReferrals Off
よくわからないけど付けないとエラーが発生する。
5. リポジトリの作成
D:/Application/Apache/_svn/repositories
ディレクトリにリポジトリを作成する。他のサーバーに作成済みの Subversion リポジトリをコピーしてきても OK 。
リポジトリを作成するためのコマンドは、Apache ディレクトリに統合した際に httpd-2.4.16-x86\bin
に展開されているので、パスを通すか直接呼び出す。
初期ディレクトリの作成が長くて打ち間違えると大変なので、バッチ化した方がいい。
(リポジトリのルートディレクトリに移動) > cd D:\Application\Apache\_svn\repositories (リポジトリ hoge を作成) > D:\Application\Apache\httpd-2.4.16-x64\bin\svnadmin.exe create hoge (初期ディレクトリ作成) > D:\Application\Apache\httpd-2.4.16-x64\bin\svn.exe mkdir ^ file:///D:/Application/Apache/_svn/repositories/hoge/trunk ^ file:///D:/Application/Apache/_svn/repositories/hoge/branches ^ file:///D:/Application/Apache/_svn/repositories/hoge/tags ^ -m "Create base directories"
6. リポジトリの権限設定
D:/Application/Apache/_svn/access-rule.txt
にリポジトリのアクセス権限を設定するためのファイルを作成する。
[groups] hoge = rabitarochan, user_aaa, user_bbb fuga = user_aaa, user_bbb [repo_hoge:/] * = @hoge = rw [repo_fuga:/] * = @fuga = rw
以下、簡単に解説。詳細は AuthzSVNAccessFile
でググろう。
[groups]
以下にグループを定義することができる。<グループ名> = <ユーザー名>
の形式で記述し、ユーザー名はカンマで区切る。[<リポジトリ(ディレクトリ)名>:<パス>]
以下にアクセス権限を定義できる。パスは/hoge
のように詳細に設定することも可能。* =
をはじめに定義し、全てのユーザーからのアクセスを禁止する。@hoge = rw
を定義し、hoge
グループのユーザーに対して read / write 権限を追加。
読み取り専用の権限を設定する場合は@hoge = r
と記述する。- グループは必ず作成する必要はなく、
user_ccc = rw
とユーザーの権限を直接定義することも可能。
7. Apache を Windows サービスに登録する。
コマンドプロンプトにて以下のコマンドを実行。
(Windows サービスに登録) > D:\Application\Apache\httpd-2.4.16-x64\bin\httpd.exe -k install
以下、オプションなど補足。
-n <サービス名>
とすると、サービス名を指定できる。デフォルトはApache2.4
。- Windows サービスを解除する場合は
-k uninstall
を実行する。もし-n
オプションでサービス名を指定して登録した場合は、名前を揃える必要があるので注意する。
8. 起動, 動作確認
Windows サービスの管理画面から、登録したサービスを開始する。Apache の設定ファイルの記載ミスや、必要なファイル, ディレクトリがない場合は起動に失敗するため、Apache のログファイルを参照して解決する。
まとめ
Apache + Subversion on Windows Server の手順をほぼ 1 から解説してみました。 Collabnet Subversion Edge が遅いと苦情を受けた方 (おれおれ!!) は、ぜひお試しください。
タプルをそれぞれの変数に展開するときにも `@` が使える
FP in Scala の日本語訳読んでます。
読んでることとは直接関係ないですが、例えばこんな関数があったとします。
// 第6章 純粋関数型の状態から // RNG は乱数生成の状態を表すオブジェクトだと思ってください。 def nextInt: (Int, RNG) = ???
この関数を変数に取る際、それぞれ別の変数に分割して取ることができます。
// i には生成した乱数が、nextRng には状態が取れる。 val (i, nextRng) = nextInt
「べつの変数にも分割して取りたいけど、パターンマッチみたいにタプルも一緒に取りたいなー」と思ってたら、同じ書き方で取ることができるようです。知らなかった・・・。
// tpl には結果のタプルがそのまま取れる。 val tpl @ (i, nextRng) = nextInt
私が知らなかっただけかもしれませんが、少し感動したのでブログ書きました。
C#の「nameof」をScalaで実装してみる
C# vNext に、nameof
という演算子が追加されています。
どういうものかというと、指定したメンバー名を string 型で受け取ることができるというとてもイケてる演算子です。
// こんなクラスがあって class Person { public string Name { get; set; } public int Age { get; set; } } // こんなことができる var p = new Person(); Console.WriteLine(nameof(p.Name)); // => "Name" Console.WriteLine(nameof(p.Age)); // => "Age"
参照先の記事にあるように、文字列を指定してリフレクションをしていたコードが安全に記述できるようになります。
「これって Scala のマクロ使えば似たようなことができるんじゃ?」と思ったので、実験してみました。
目標
インスタンスのメンバー名を取れるよりは、型を指定してそのメンバーを取れる方がいいなと思ったので、以下のコードでメンバー名を取得できることを目標にしました。
// こんなクラスがあって case class Person(name: String, age: Int) // こんな定義で def nameOf[A](f: A => Any): String = macro... // こんなことができる nameOf[Person](_.name) // => "name"
コード
注)Scala のマクロを書くのはほぼ初めてです。実験ですのでエラーハンドリング等はちゃんとやってません。
あまり説明もできませんので、コードを張って終わりにしたいと思います・・・。
まとめ
マクロの勉強不足なのでうまくかけていないところもありますが、とりあえず取得できるということが分かりました。 実用的に使えるようにしたいところです。